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奈良・脇本遺跡で大型建物跡出土、飛鳥時代にも政権の重要施設か(産経新聞)

 雄略天皇(5世紀後半)が造営した「泊瀬朝倉(はつせのあさくらの)宮」跡と推定される奈良県桜井市の脇本遺跡で、飛鳥時代にかかる6世紀後半~7世紀初めの大型建物跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が3日、発表した。遺跡は交通の要衝に位置し、飛鳥時代以前の宮が集中した三輪山麓(さんろく)にある。橿考研は「推古天皇が飛鳥に都を遷(うつ)したあとも政権の重要施設が存在していたのではないか」としている。

 大型建物跡は、東西7・4メートル、南北8・4メートル以上。建てかえられた形跡があり、6世紀後半の建立時は柱穴の直径は約35センチだが、6世紀末~7世紀初めの推古朝期に再建された際は飛鳥の宮殿に匹敵する約55センチだった。

 大型建物跡の北側では、推古朝期の東西約20メートルの柵列跡と、柵の内側に建つ建物跡の一部も見つかった。

 脇本遺跡ではこれまでに、雄略天皇の「泊瀬朝倉宮」の一部と考えられる5世紀後半の建物跡のほか、6世紀後半、7世紀後半の建物跡が出土している。

 現場は埋め戻され、「速報展 脇本遺跡(第15次)の調査結果」が5~20日、奈良県橿原市の橿考研付属博物館で開かれる。

 前園実知雄・奈良芸術短大教授(考古学)の話「5世紀後半から約200年間、ほぼ間断なく、政権関連施設があったことを示唆している。周辺は奈良盆地から東国への出入り口で、流通、軍事の要衝だったのだろう」

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